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車のお肌について

2017.09.09

自動車の肌にも其々特長があります

車の肌?と意味の分からない方もいらっしゃるかもしれませんね。
車を見ると普通は色や形状を見て格好いいな~とか タイプだな~とか 感じると思うのですが、コーティングのプロショップは肌に関心があるのでついつい肌の状態をチェックしてしまうのです。
人の肌は「乾燥肌」「脂性肌」「普通肌」のように幾つかの分類がされますね。又は「敏感肌」という分類もあるのでしょうか。この様に人其々色んな肌の状態がありますが、その人の肌と同じように車にも色々な肌があるのです。今回はその肌について色々お話させて頂きます。

車の肌の特長

車をパッと見るとボデー表面はツルツルの鏡面に見えるかもしれませんが、実は細かい凹凸が均一に存在しています。綺麗に均一になっているためにツルツルの鏡面に見えるわけですね。

車の肌とは塗装のトップコートに塗られるクリヤーによって形成されていますが、クリヤーは吹き付け塗装されているため必ず塗り肌が存在するという事なのですが、そのクリヤーの種類によっても塗り肌が違ってくるのです。
具体的に説明しますとラウンドと呼ばれる均一の波が存在していまして、そのラウンドが大きいものや小さいもの 浅いものと深いものが存在いたします。これはクリヤーの材料にも影響はするのですが、メタリックやパールなどのカラーベースからの影響と吹き付け工程によっても変化いたします。

まずクリヤーの種類ですが大まかに分類すると 「通常のクリヤー」 「通常より硬く硬化してキズが付きにくくなる耐擦傷性クリヤーとナノ粒子クリヤー」 「通常より柔らかく付いた傷を埋め込んで自己復元するアンチスクラッチタイプのクリヤー」 という其々特長の違ったクリヤーを使用しています。 
其々に効果が違っていますが、材料が違えば当然、塗り肌も当然変わってきます。

一般的に高級車ほどラウンドが大きく緩やかになりロングウエーブタイプが多く、その他はラウンドが小さくて細かいショートウエーブの車が多くなります。最近はこのショートウエーブの車が多くなっています。
車によってはクリヤーを塗装後に一度焼き付け乾燥させて、ペーパーを使用して手研ぎでクリヤー肌を平滑にし、更にもう一度クリヤーを塗る2ベイク2コート塗装などと云う非常に手間の掛かる作業を行っている車もあります。これはより平滑な肌を作るための工夫です。但しこの場合でも最終スプレーの塗り肌がそのまま残っていることになり非常に薄いラウンドが存在するのです。

更に、カラーべースによっても塗り肌は変化いたします。例えばメタリックと云う材料にも細目 中目 粗目などの種類があり、粗目の材料が多いほうが当然ラウンドは深くなります。例えると砂利の上にコンクリを敷くのと、平らなコンクリの上にコンクリを塗り重ねる場合では当然ながら仕上がる肌に違いが出ますね。この様に、カラーベースの材料によっても多少の変化があるわけです。

ちなみに、新車の表面を一切の凹凸無くツルンツルンの肌にしたらどうなるでしょうか?今の車の鋼板は軽量化を測るため非常に薄く硬い高張力鋼板を使用しており、強いプレスを入れることで強度を保っていますのでルーフサイドやホイールアーチ廻り、クオーターパネルの上部などに薄いヒズミが生じていますのでこれらが今以上に目立ってしまうかもしれません。

という事で、新車といっても塗り肌が存在して均一のラウンドがあるということと、車によって使用されるクリヤーや塗装工程が違うため塗り肌が違っているということ クリヤーや塗り工程が全く同じでもカラーベースによって塗り肌が違ってくるのです。この様な塗り肌を確認しながら傷やシミの確認をしているのです。もし、このラウンドが一部だけ大きな違いがあるとしたら・・・それは補修している可能性があるということですね。

コーティングの専門店では車を表面的にただ見るだけではなく、塗膜の観察をしながらボデーチェックをしていることが少しご理解いただけましたでしょうか?

なかなか肌の写真って難しいものですね。景色が凹凸に見えるのがお分かりでしょうか?これらは全て補修無しの新車塗膜の塗り肌を写したものです。ちなみにこの中にはレクサスの塗り肌もあるのですがどの写真か分かりますか?

補修塗装した場合の肌

車の肌について簡単に説明しましたが、補修塗装した場合の肌の特長についてもご説明いたします。

補修塗装と云うのは、ドアをぶつけてしまい板金修理した後の塗装やドア交換した場合の塗装であったり、バンパーのキズなどを修理する場合の補修塗装の事ですが、当然人の手によってスプレーされて仕上げます。

目指すは新車塗膜と同様の肌を作ることであり、ラウンドの大きさや深さなどを復元する事が大きな目的になります。(本来の補修塗装には下地作業や調色作業など複雑な作業の積み重ねが必要ですがここでは肌に絞って説明しています。)
そのために、クリヤーの選択、技術力、工具の選択などに工場によりこだわりがあり、作業者によってもこだわる部分になります。

補修塗装用クリヤーにも同じような種類が豊富にあり、車に合ったクリヤーを選択することになるのですが、補修塗料には硬化剤という材料が必要になります。
新車の塗装は高温で焼付けすることで塗膜が化学変化を起こして網目構造を作って完成する塗料を使用していますが、補修塗装の場合はそこまで高温に焼付けする設備を用意できないことと、車自体に電装部品や樹脂パーツなど様々な部品が装備されている状態での焼付けなので、そこまで高温に出来ないと云う事情もあり、クリヤーなどの主剤に硬化剤を混ぜ合わせることで強制的に網目構造を作り新車塗膜に限りなく近い状態の塗膜を作っているのです。その硬化剤の反応を促進するために表面温度が60度程度まで上げるために焼付け作業を行っているのです。

その硬化剤の使用量によって10:1 3:1 2:1などの分類もされ、10:1より3:1 2:1の方が硬化剤の使用量が増え、肉持ち感と艶感が増して新車塗膜に近い肌を作ることが出来ます。
ちなみに当社の板金塗装部門では3:1というクリヤーを使用しております。

補修塗装では新車同様の肌を目指して塗装しますが、全く同じ様に・・・とはいかないのが現実です。スプレーガンの種類と調整や手元圧力の程度、塗り方の工夫を実践しながら適切なクリヤーを選択し、又シンナーによる希釈の仕方でも肌に違いがありますので作りたい肌に合わせて希釈いたします。つまり様々な条件で塗り肌が違ってくっるため非常に難しい作業なのです。

たまに補修箇所だけ殆どラウンドが無いほどにツルツルに磨きこまれたパネルを見ることがあるのですが、これは塗装の時点でブツなどのゴミが多数付着して全面にペーパーを入れた場合や、塗り込みが甘くて塗り肌が悪くユズ肌になってしまいそれを修正するために全面にペーパーを掛けた場合などにツルツルの鏡面になります。磨き肌とも云います。
冒頭で説明したように新車であっても塗り肌が存在していますので、補修パネルだけ磨き肌になってしまうと補修暦がバレバレになってしまうわけです。

この様に、補修塗装の場合はプロが見ると殆ど補修暦が分かります。更にコーティングショップでは膜厚計を持っていますので膜厚を計ることで補修箇所を見つけています。
補修箇所は一度磨かれていますので、その磨きの質を確認して注意深く磨く必要があるため、その把握はどうしても必要な作業になるのです。

コーティング前の磨き作業と肌の関係

前回のコラムで新車であっても磨くことの必要性をご説明しましたが、かといって塗り肌を削るような磨きをするわけではありません。折角の新車の塗り肌ですので研磨する事無く、傷やしみの部分を中心に研磨力の小さな未がk氏亜業を行い艶を最大限に生かす磨き作業を行います。

経年車の場合は程度が非常に悪い場合には塗膜を研磨しながら艶を復元するため塗り肌を削る必要があります。必要最小限の研磨力で磨きを行います。

経年車でも程度がいい場合には新車の磨き同様で研磨力の小さなもので艶を復元します。所々深い傷やシミがある場合はその部分のみ研磨をして周りの艶同様に磨いていくわけです。

補修箇所が見つかった場合は様々な注意点がございます。これについては長くなるので別の機会にご説明しますが、丁寧で正しい補修塗装がされていれば問題ありませんが、程度の悪い補修箇所の場合は最悪どうにもならない場合もございます。

今回は車の肌についてのお話となりましたが、私達コーティング専門店では車の表面だけを簡単に見ているわけではなく、この様な塗膜の特徴まで把握しながらお客様のお車を磨いたりコーティング施工させて頂いていることをご理解いただきたいと思います。

まとめ

人の肌同様に車にも其々肌があり、新車の塗り肌を生かした磨き作業を心がけています。道具と設備に加えて綺麗に磨く知識が無ければ綺麗に磨くことは出来ません。大切なお車のコーティングですから安心して任せられる専門店へご用命ください。

塗膜を知り尽くす当店なら安心です。新車、経年車のボディコーティングはドライバーズピットへお任せください。


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