2024.09.09
迷走台風に振り回された月末となり、少し落ち着いて仕事に集中できる9月のスタートとなりました。今回の様に進路の分からない台風は記憶にない程でしたので、相当珍しいものと思いきや、今後はこのように迷惑な台風が増えることが予想されるとマスコミが言っていましたので、これがスタンダードになると本当に困ってしまいます。
まず、コーティングや板金塗装でお預かりしたお車はなるべく天気の良い日の明るい時間に確認いただいて納めたいものです。ところが、迷走台風の様に、「いつ来るか来るか??」と先の予定が組めないと納車の予定が立てずらく、同時にお貸ししている代車の返却の予定もたたず、既にある予定の変更も余儀なくされる場合もあります。更にはスペースの問題が一番大きな課題で、作業を終わったお車を外に出すわけにはいかないため、屋内保管をし続ける必要があるため、保管スペースに余裕がなくなり計画が大きく崩れてしまうのです。
台風の被害にあわれた沢山の方々には申し訳ないくらいの愚痴のような話ではありますが、当社にとっては切実な問題でもありますので、なるべく予想されたとおりに台風には歩を進めてほしいものです。
この写真は今回の迷走台風のさなかに一瞬でしたが綺麗な夕日を見せてくれたタイミングで思わずシャッターを切りました。なかなか綺麗な写真が撮れたと自己満足しております。
台風の後は空のチリなどが無くなり空が高く見えると聞きますが、確かに空が高く、色も綺麗なスカイブルーになった気がしました。ただ、思ったより気温は下がりませんね。朝晩は流石に楽になりましたが、日中の暑さは真夏のままなので本当に秋らしさが待ち遠しいです。
若い頃にサイパン旅行で人生初めてのスコールを経験しました。戦争で悲惨な記憶を残したバンザイクリフに到着したタイミングでスコールがあり、観光バスの中で15分程度足止めを食らい、強い雨が地面に叩きつけては跳ね返るような激しい雨を目の当たりにして、「これがスコールなのか!」と驚いた記憶がありますが、たぶん最近の「突然の豪雨」は正に南国のスコールと変わらないレベルの降り方だと感じます。
今年は突然の豪雨が多く、先日も所々で道路の冠水があり、朝から道路の渋滞がありました。水害というと車屋ですので水没のご相談があり、今年は当店のお客様が冠水の影響で、数日後に動かなくなり、結局は車を乗り換える事態となってしまいました。
例えばドアの真ん中ぐらいまで水が溜まるようならもう諦めるしかありませんが、せめてドアの下のラインを超えないレベルであれば、万が一水が侵入しても大きなトラブルにはならない可能性が高まります。最近の新しいお車は走るコンピューターですので、電装系に水が入るとすべて交換するしか手段がなく、もし直すとしても車が買えるレベルの修理費になるため結局は水没による全損として処理するしか方法がないのです。
といっても、水が来そうだからといって車を僅かでも高くする方法はなかなかありません。高台に車を移動することはできるかもしれませんが、それでは家に帰る足が無くなり家を放置することになり気が気でなりません(-_-;)
そこで、安価で簡単に素人さんでも比較的簡単に車高を上げることができるツールをご紹介します。
整備などで使用する車用のスロープです。高さは種類がありますが5.5㎝程度のものが使用しやすく、それより高い方が効果はありますが乗り入れするのが難しくなります。写真は2輪を上げることができるセットですが、これを2セット用意して4輪で使用すると車両を僅かではありますが高くすることが可能です。このスロープは車高の低いお車でジャッキなどが入らない場合に車の車高を上げるためによく使用します。当店でも全部で4セットほど使用しています。
僅かな車高調整ですが、緊急事態に短時間で人の手も借りず、更には低コストで雨の中でも予防策を実施できるとしたら準備する価値はあるのではないかと思いました。
注意点は下が砂利などの動きやすい場所とあまりに下が凸凹でスロープが安定しない場所では使用できないことです。あと、慣れないとスロープの山で止まらずに飛び越えてしまうことがありますので事前の練習は必要です。
ただ車は大切な生活の一部であり、財産ですから僅かな投資で守れる可能性が少しでも高まるならばやってみる価値はあると思います。(スロープには耐荷重が設定されていますので、車の荷重に耐えられるかどうか?の確認と滑りやすい物がありますので、実際に使用される場合には十分に気を付け自己責任でのご利用をお願いします。)
台風も地震も災害は勘弁してもらいたいですが、逃げられないのも現実ですので日ごろから対策を検討する必要がありますね。台風シーズンはまだまだこれからですので十分に注意いたしましょう。