
2025.08.03
40度を超える地域が出てきましたが、地元埼玉県ももう時間の問題ですね。昼時には40度を超えるような暑さがスタンダードになりそうです。子供の頃と比べると10度近く高くなってしまいました。
ここまで暑くなると車に乗るのが億劫になりますね。そこで少しでも車が快適な環境になるための対策を紹介いたします。
まずは当たり前ですがエアコンです。効き目がイマイチという方も多いと思いますが、フロンガスは少しづつ減ってしまうケースが殆どなので適正な量が入っていないと効果的に冷やすことができません。かといって、ただ補充すれば良いというわけではなく、過剰に入れすぎると部品を壊してしまう可能性がありますのであくまでも適正量が重要です。
次に断熱フィルムのお勧めです。スモークフィルムなど色のついたものをガラスに貼ったり、最近ではほとんどの場合はプライバシーガラスになっており最初から色味のついているガラスになっているケースが多くなっていますが、それでも運転席ドアと助手席ドアには色がついておりません。そこで透明な断熱フィルムの登場です。
これは私も施工していますがかなり効果があります。もちろん屋外に置いている時の車内はとんでもなく暑くなりますが、エアコンを作動させると冷えるのが早く感じます。それ程高価なものではないため、快適な車内環境を作るためにも施工をお勧めいたします。
ただ、いずれにしてもエアコンの作動が一番重要なポイントになりますが、この時期はエアコントラブルの相談が多くなります。
私はディーラーに勤めていた時に1年ほどエアコン担当をしていたため少しエアコンには詳しいので、一般の方にも分かりやすくご説明いたします。
①コンプレッサーという圧縮機でフロンガスを高温高圧のガスを作り出します。(この時フロンガスは液体となります。)
②①を出たガスがパイプを通ってコンデンサーという冷却器の中を通り高圧のまま中温程度まで温度を下げます。
③中温まで温度が下がった高圧のフロンガスが室内に送り込まれ、エキスパンションバルブで一気に圧力が解放され低温低圧のフロンガスになります。イメージとしては噴霧器で霧状のフロンガスを作り出している感じです。
④③で低温低圧になったフロンガスが室内足元付近にあるエバポレーターという冷却装置を通ることで、周りの熱を奪いフロンガスが気体になることで、エバポレーターを通過する室内の空気が冷やされるわけです。フロンガスは①のコンプレッサーに戻るわけです。
大きな部品としてはこの4つで構成されていて、これらをアルミ製のパイプでつないでいます。この4つの部品で何らかのトラブルが発生するとエアコンの効きが悪くなったり、全く効かなくなります。
例えば、①のコンプレッサーの圧縮不足で高圧のガスが作れない場合やガス漏れ
②のコンデンサーの目詰まりによる冷却不足とガス漏れ
③のエキスパンションバルブの詰まりやガス漏れ
④のエバポレーターの目詰まりやガス漏れ
などが多いトラブルで、更にはコンデンサーやラジエータを冷やすためのクーリングファン自体の故障によるガスの冷え不良などのトラブルもあります。
更には部品をつないでいるパイプなどの全ての部品がつなぎ目にゴムのパッキンを使用しているため、このパッキンの劣化によるガス漏れもございます。
更にさらに、電気系のトラブルでスイッチ類の不調や室内温度を感知するセンサーの不良によるトラブルもあります。
この様にエアコンシステムは沢山の部品を使用しているため、修理には大変な手間と高額な修理費が必要になってしまいます。
エアコン無しではとても車に乗れませんので、異常を感じたら早め早めにご相談ください。