埼玉県川ホンダNSX様のオールペイントとボディーガラスコーティングのご依頼を頂きました。どのお客様のお車も全て特別な物ですが、希少性の高い車種ということもあり、より時間をかけて慎重な作業となります。
長年連れ添った愛車の輝きを諦めていませんか? 丹念な仕事とコーティングで新車に近い輝きを蘇らせることができます。
コーティングなどご検討のお客様、是非記事をご覧ください。分解編、下地編、上塗り編、コーティング編と4章だての記事になります。
部品一つのお値段が非常に高価なため 部品の取り外し作業で壊さないように慎重に作業を行いました。程度の良いお車でしたがプラスチック部品の劣化が進んでおり柔軟性が無くなっているため熱をかけながらの慎重な作業となります。
車高があまりに低いので今回は車高を上げて作業を行いましたがホイール周りのクリップ類はほとんど欠けた状態で全て新品交換になります。サイドのダクト部分は汚れが溜まり易い様でメッシュの黒いグリルも分解しています。最後にこの状態で水洗いを実施します。
タイヤハウスの内側や手の入らない細かな部分も全て綺麗に洗浄してサフェーサと云う下地塗装の準備となります。
下地作業では、分解した沢山の部品とボデー本体のキズ・ヘコミのチェックを行います。前周りは石跳ねのような細かいキズが無数に付いておりタイヤで巻き上げた石などによる細かいキズも下回りを中心に無数についている状況でした。
全面を薄く研磨しそれにより消せる傷もありますが消せない深い傷はパテを埋め込み平滑にしていきます。ヘコミは殆どありませんでしたので細かいキズの処理だけで済みました。スポイラーの一部に亀裂がありましたのでヒビ止め処理を施しエポキシ系のパテを使用し修復しております。
バンパーや小部品はスタンドに工夫しながら固定をしてサフェーサーの塗装を行いました。当店では金額的に特別な制約が無い限り オールペン時にはこのようにサフェーサーを塗装いたします。これは劣化している旧塗膜を抑えこむ役目と上塗りの耐候性を高めるために必ず実施いたします。
今回、大変苦しみましたのはお客様より「パネルの際に塗料のバリが無い様に仕上げて欲しい」という強いご要望がありまして。。。 サフェーサ→カラーベース→クリヤーという3つの工程で塗装するため どうしても塗膜が厚くなってしまいます。
にもかかわらずエッジ部分(パネルの際)に塗料の段差を作らないように工夫するのが大変困難な作業でした。
ボデー全体のマスキング写真をご覧戴くと継ぎはぎだらけのマスキングで苦しんだことがバレバレですね(汗)ただ、もちろんマスキングとしての役割は完璧に果たしてはおりますのでサフェーサー塗装はこれで良いとして上塗りには改善してマスキングできました。
当店のサフェーサー塗装は「できるだけ薄く」「可能な限り堅く」仕上げています。とても手間のかかる作業になりますが 価値あるオールペンを実施するためには欠かせない作業であると当店は考えております。
この後、更にキズの見落としをチェックして下地処理を行い 再度水洗いを行い上塗り作業に入ります。
地作業のマスキングで色々と工夫し実験ができたため上塗りのマスキングでは少し綺麗にラッピングできたと思います(笑)
上塗りにはカラーベースのメタリックカラーを塗装してトップコートのクリヤー塗装を行います。艶のない写真がメタリックカラーの塗装後の写真です。
オールペンの場合、塗装範囲が大きいため小さなブツの付く可能性が高まります。これらを完全に防ぐことはできませんが様々な工夫を凝らして限界まで少なく済むような工夫をしています。
又、塗装面の肌を塗り肌で完成させるためクリヤーはしっかりと塗りこみいたしました。黒い部分も塗装しなおししておりますが 一緒にクリヤー塗装していますので色の切れ目に段差の無いように塗装しています。
パーツもスタンドにセットして全て塗装しますが1回ではブースに入りきらないため2回に分けて塗装しました。ちなみに・・・ウオッシャーノズルも同色で塗装しています。新車同様・・・とは参りませんが綺麗に塗装完了です。
塗装後はブース内でしっかりと焼付け乾燥させ塗膜を硬化させます。更に今回はセラミックプロ9Hのコーティングのご依頼も戴いておりますので 通常より時間をかけて焼付けに時間をかけます。
この後、それでも付着してしまったブツを取り除き、コーティングをするための下地作業を行います。そしてバラバラになった部品を元に復元していきます。その際、樹脂クリップやモール類 エンブレムなどは全て交換となります。いよいよコーティングを施工して完成となります。
上塗り後に分解した部品の取付作業を行います。今回はエンブレムやゴムのパッキン、樹脂のクリップや樹脂タイプのフロンとスポイラーなど新品部品で交換しております。又、エンジンルーム内の錆が発生している部分などは黒塗りも実施いたしました。
全ての部品を取り付けいよいよコーティングの下地作業になります。ここからは専門のスタッフに交換して作業を進めました。
今回はセラミックプロ9Hの施工をご依頼いただいておりますので時間をかけて焼付けを繰り返しながら塗りこんでいきますが、非常に難しいコーティングのため集中して作業を行いました。
完成写真のように黒い部分はより黒く綺麗に仕上がりお客様にも大変喜んで頂けました。新車には及びませんが全力で取組んだ達成感を感じられる仕上がりとなりました。
今後は洗車サービスもご利用いただけるということでしたのでご来店を楽しみにお待ち申し上げます。
今回のオールペイントは部品代込みで120万円、セラミックコーティングは20万円(消費税別途)という高価なオールペイントとなりましたが、金額以上の期待に応える仕事ができよう最善を尽くしました。
この度は数あるショップから当店をお選びいただきまして誠にありがとうございました。
【感謝・報恩・貢献】お客様とのご縁に心より感謝申し上げます。
NSXとホンダ車のボディコーティング、ガラスコーティング、セラミックプロ9H、オールペンの施工は鏡面磨きにこだわった埼玉県さいたま市のドライバーズピットへ
まとめ
長年連れ添った愛車を新車に近い輝きを蘇らせることができます。無理かなと諦める前に、まずご相談ください。当社は高品質なコーティングはもちろん板金塗装、オールペン、修理と車のメンテナンスをトータルで承っております。高い技術力と接客力でお客様のご期待に応えます。